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人見知りの原因とは?診断チェックと楽になる付き合い方・改善のコツ

「知らない人の前に出ると、頭のなかが真っ白になる」
「雑談が続かなくて、気まずい間をつくってしまう」
「人見知りのせいで、あちこちで損をしている気がする」
そんな苦しさを、長らく抱えてはいませんか。

人見知りを「直さねばならない欠点」としてとらえていると、うまくいかないたびに自分を責めることになります。話せなかった日の帰り道、頭のなかで会話を巻き戻してしまう。その反省が、次の場面の緊張をさらにあおっていく。だからこの記事では、力ずくで克服することをすすめません。ねらいは、社交的な人へ生まれ変わることではなく、いまより肩の力を抜いて人と関われるようになることです。

今回の記事では、人見知りとは何かと内向型・HSPとのつながり、自分の傾向を見るためのチェック、なりやすい背景とその心理、克服を急がなくていいわけ、そして少しずつ楽になるための工夫をお伝えします。まずは「性格ごと変えなければ」という思い込みを、いったん脇へどけるところから始めましょう。

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人見知りとは?内向型・HSPとの関係

人見知りとは、はじめて会う人や不慣れな場面で、緊張や不安を覚えやすい傾向のことです。

もとをたどれば、幼い子が見慣れない相手に不安を見せる、という発達段階の特性を表す言葉でした。いまでは、大人がはじめての相手とのやりとりに緊張する状態を指して使われることが増えています。

似た言葉との違い

取りちがえられやすい言葉が、いくつかあります。並べて整理すると、自分がどれに近いのかが見えてきます。

  • 人見知り:はじめての場では緊張するが、関係が続くにつれてほぐれていく
  • 内向型:人と関わると消耗し、ひとりの時間でエネルギーを充電する気質
  • シャイ:人前で気恥ずかしさを覚えやすい傾向
  • HSP(繊細さん):まわりの刺激や人の気持ちを、人一倍こまやかに感じ取るとされる気質

これらは重なる場合もありますが、イコールではありません。たとえば、内向型でありながら人見知りではない人もいますし、社交的に映るのに中身は内向型、という人もいます。なお、HSPはアメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が広めた概念で、医学の診断名ではなく、気質を言い表すための言葉として使われています。繊細さで消耗しやすいと感じる方は、繊細さんが一人になりたい理由と一人時間のケア方法も参考になります。

病気ではありません

人見知りはあくまで性格上のくせであって、病気ではありません。ただし、その強さによっては、別の状態と切り分ける必要があります。

社交不安症(社会不安障害)は、人前で振る舞って注目を集めることを強く恐れる状態です。人混みや、混み合う時間帯の乗り物が使えなくなることもあり、恐怖を避けようとして外出そのものをやめてしまう場合すらあります。ここが人見知りとの大きな分かれ目です。人見知りには、そこまで激しい恐怖はありません。慣れない相手に不安は覚えても、なじんだ場所や状況なら支障なくやりとりでき、新しい人と会うこと自体はできます。社交不安症にあたる場合は、精神医学の領域として、医師や専門家による相談やケアが必要とされます。暮らしに大きな支障が出ているなら、心療内科や精神科への相談を考えてみてください。

人見知り診断チェックリスト|あなたはどのくらい?

自分の傾向をつかむために、次の項目に目を通してみてください。これは医学的な診断ではなく、いまの自分に言葉を当てるための手がかりです。

  • はじめての相手だと、何を話せばいいか頭が真っ白になる
  • 会話が終わったあと、自分の受け答えを何度も反すうしてしまう
  • 大人数の場より、一対一や少人数のほうが落ち着く
  • 電話や、人前で話すことに苦手意識がある
  • 間が空くと、自分のせいで沈黙したと感じてしまう
  • 新しい環境になじむまでに、人より時間がかかる
  • 相手の表情や声色に気を取られ、話の中身が入ってこない
  • それでも、気心の知れた相手とはふつうに話せる

いくつ当てはまったかで、何かが決まるわけではありません。ここで注目したいのは、いちばん最後の項目です。慣れた相手や場所ならふつうに話せるのなら、それは人見知りの範囲と考えられます。反対に、親しい相手でも強い恐怖が消えない、人の集まる場所や外出そのものを避けてしまう、という場合は、社交不安症の可能性もあります。そのときは、我慢せず医療機関に相談してみてください。

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人見知りの原因と、その心理

自分を責めるためではなく、しくみを知るために読んでみてください。

もって生まれた気質による部分

生まれつき、刺激を受け取りやすい人がいます。相手のちょっとした表情や声の調子まで細かく拾ってしまうので、はじめての場では扱う情報の量が人より多くなります。これは能力の高い低いではなく、感じ取るセンサーの設定が違う、ということです。

過去に、傷ついた経験がある

からかわれた、突きはなされた、言葉に詰まって恥ずかしい思いをした。そんな記憶が残っていると、脳は同じ痛手を繰り返すまいと身構えます。「またあれが起きるのでは」という警戒が、はじめての場でひとりでに動き出すのです。

まだ起きていない失敗を、思い描いてしまう

「おかしなことを口にしたら」「退屈だと思われたら」。起きてもいない展開を先取りして、緊張が高まっていきます。ところが実際には、相手はそこまでこちらを見ていないことがほとんどです。

意識が、自分にばかり向いている

人見知りが強く出ているとき、注意の大半は自分に注がれています。「いまの返しは的外れではなかったか」「顔がこわばっていないか」。自分を監視しながら話すのは、じつに負荷の大きい作業です。

自分への評価が、下がっている

「自分と話しても、相手は退屈なだけだろう」。そう思い込んでいると、声をかけること自体が高い壁になります。自分を否定する気持ちが強い方は、自分が嫌い・自己肯定感が低い原因と克服方法も参考になります。

単に、場数が少ない

人と関わる回数が少なければ、慣れていく機会も乏しくなります。これは性格ではなく、環境の話です。避ければ機会は減り、機会が減れば苦手意識はさらにつのる。この繰り返しが、つらさをふくらませていきます。

克服しようと、焦らなくていい理由

「人見知りを直したい」。その気持ちは自然ですが、いったん立ち止まってみてください。

「治す」という発想が、自分を追い込む

人見知りを不良品のように扱えば、それを抱えた自分まで否定してしまいます。しかも、思わしくなかった日を重ねるほど、自分への評価は落ちていきます。その状態では、次の場面がますます恐ろしくなります。まず要るのは、克服よりも先に、自分を責めるのをやめることです。

人見知りには、強みもある

  • 相手のようすをよく見ている(変化に気づきやすい)
  • 軽々しい発言をしない(信頼されやすい)
  • 少ない相手と、深く関われる(関係が長続きしやすい)
  • 聞き役として頼りにされる(しゃべりすぎる人より安心されることがある)

社交的であることが、つねに正解とは限りません。あなたの慎重さが生きる場面は、間違いなくあります。

全員と打ち解ける必要はない

人見知りに悩む人ほど、「誰とでも仲良くなれて当然」というものさしを自分に当てがちです。けれど、そのものさしを満たしている人は、実のところそう多くありません。要るのは、大勢と広く浅く関わる力ではなく、必要なときに必要なやりとりができることです。

まるごと消えることは、あまりない

長く続いてきた傾向は、そうたやすくは変わりません。ですが、緊張を抱えたままでも動けるようにはなれます。目標は「緊張しない自分」ではなく、「緊張を抱えたままでも動ける自分」です。

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人見知りが少しずつ楽になるための工夫

すべてに取り組む必要はありません。着手できそうなものから、順に試してみてください。

1|注意を、相手のほうへ差し向ける

自分を見張るのをやめ、相手のほうを観察してみてください。着ているもの、持ち物、話す速さ、表情。注意の向く先を変えるだけで、緊張はぐっと下がります。自分に向いた意識こそ、緊張を生む最大の原因だからです。

2|「面白い話」を、手放す

雑談で期待されているのは、話の面白さではありません。肝心なのは、やりとりが途切れずに続くことです。「へえ、そうなんですね」「それはお疲れさまでした」。相づちを打つだけでも、会話は立派に成り立ちます。

3|質問を、3つだけ仕込んでおく

その場で絞り出そうとすると、頭が真っ白になります。先に用意しておけば、間が空いても切り抜けられます。「どんなお仕事をされているんですか」「お休みの日はどう過ごしますか」「近ごろ、はまっているものはありますか」。ありきたりなもので十分です。備えがあること自体が、心の支えになります。

4|沈黙を、失敗と見なさない

会話が止まると、たいていの人はあわてます。けれど、沈黙はごく当たり前のものです。気まずがっているのは自分だけ、ということも少なくありません。数秒の間は、埋めなくてよいと先に決めておいてください。

5|最初に、正直に打ち明けてしまう

「人見知りなので、はじめは口数が少ないかもしれません」。先に伝えてしまえば、無理につくろう必要がなくなります。相手も、こちらの反応を誤解しにくくなります。むしろ、隠そうとするほど緊張はふくらむものです。

6|帰り道の反省を、切り上げる

しくじった会話を、何度も頭のなかで再生してしまう。この反すうは、次の場面の緊張を強めるだけです。「きょうはここまで」と線を引いて、別の行動へ移ってみてください。

7|小さな場面から、慣らしていく

いきなり大人数の場に飛び込む必要はありません。店員にひと言添える、同僚のあいさつに返す。こうしたささやかな成功を積み重ねるのが、いちばん確かな道です。

8|回復の時間を、確保する

人と会った日は、それだけで消耗しています。そのあとに用事を詰め込まず、ひとりの時間をとってください。回復しきらないまま次の場へ出ると、よけいに苦しくなります。

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生きづらさが強いときの相談先

工夫を重ねても、つらさが引かないことがあります。そんなときは、無理にひとりで続けなくて構いません。

こんなサインが出ているときは、医療機関へ

  • 人に会うと考えるだけで、動悸や吐き気がこみ上げる
  • 人の集まる場所を、避けるようになった
  • 外出すること自体が、難しくなってきた
  • 気分の落ち込みが2週間以上続いている
  • 寝つけない、食欲がわかない状態が続いている

これらは弱さのしるしではなく、負荷が限界に迫っている合図です。心療内科や精神科といった医療機関へ相談することが、回復に向けた一歩になります。受診したからといって、そのまま服薬すると決まるわけではありません。まずは相談してみるだけでも大丈夫です。心身の限界の合図については、精神的ストレスが限界を超えるサインと解消法でも詳しく紹介しています。

自治体の相談窓口

こころの健康相談統一ダイヤルや、お住まいの地域の保健センターなら、費用をかけずに相談できます。「どこをたずねればいいのか見当がつかない」という段階でも利用できます。

職場や学校の相談窓口

産業医や、社内の相談窓口、学生相談室。環境を調整するきっかけになることもあります。相談先の選び方に迷う方は、ストレスの相談はどこにするべき?適切な相談先と解決のヒントも読んでみてください。

カウンセリング

「病院にかかるほどではないけれど、この苦しさをどうにかしたい」。そんなときは、カウンセリングという道もあります。診断や治療はしませんが、話しながら気持ちをほぐす場として使えます。

人見知りの人にこそ、話す練習の場が役立つ

「人と話すのが不得手なのに、カウンセリングなんてとても無理」。そう感じるかもしれません。ですが、じつはこの点で相性のよい面もあるのです。

評価されない相手だから、話しやすい

友人や同僚とのやりとりには、「どう思われるだろう」という緊張がまとわりつきます。カウンセリングには、その気がかりがありません。話が途切れても、言葉に詰まっても、とがめられることはありません。

沈黙が、許される場所

せかされることも、間を埋めるよう促されることもありません。言葉が出てくるのを待ってもらえる時間は、それ自体が得がたい経験です。

「なぜ恐ろしいのか」が、見えてくる

ひとりで抱え込んでいると、つらさの根っこはぼやけたままです。声に出してほぐすうちに、何を恐れているのかがくっきりしてきます。過去のどの出来事が尾を引いているのか。誰の目を気にしているのか。その輪郭が見えてくると、打つ手の向きも定まります。

数ある心の専門家のうち、公認心理師は日本で唯一の心理職の国家資格です。「カウンセラー」という肩書き自体は誰でも名乗れますが、公認心理師は国家試験に受かった人だけが名乗れます。相談する人を責めたり急かしたりせず、必要な場面では医療などの支えへつなぐ視点も持っています。

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オンラインで相談できるKimochi

「じかに人と顔を合わせるのは、それだけで気を張ってしまう」。そんな方にこそ向いているのが、Kimochiというオンラインカウンセリングです。

Kimochiは医療機関にはあたらないため、診断や治療はおこないません。暮らしに大きな支障が出ているなら、先に医療機関への相談を優先してください。それをふまえ、気持ちを整える場として、次のような特徴があります。

  • 国家資格を持つカウンセラーのみが在籍:Kimochiには、国家資格『公認心理師』を持つカウンセラーのみが在籍しています。資格や経験を持つ専門家が、悩みの背景にある気持ちを丁寧に整理する手伝いをします。
  • 完全オンラインで匿名・顔出しなしOK:自宅にいながらビデオ・チャットで相談できるため、人目を気にする必要はありません。「人と直接会って話すのは、それだけで緊張してしまう」という方も、安心して利用できます。
  • ライフスタイルに合わせて選べる3つのプラン:月1回30分の利用から、月4回60分でしっかり相談できるプランまで、自分のペースに合った形を選べます。初月割引もあるため、まずは試してみたいという方にもハードルが低くなっています。
  • 24時間予約可能・ビデオもチャットも対応:仕事や家事の合間でも予約しやすく、声を出して話すのが難しいときはチャットでの相談も可能です。

チャットなら、言葉を選ぶ時間もとれます。面と向かうのが苦手な人ほど、負担の軽い入り口になります。同じ話を何度持ち出しても、そのたびにていねいに受け止めてもらえます。

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よくある質問(FAQ)

Q1|人見知りとは、どういう状態を指しますか?

はじめて会う人や不慣れな場面で、緊張や不安を覚えやすい傾向のことです。もとは子どもの発達段階の特性を表す言葉でしたが、いまは、大人がはじめての相手とのやりとりに気を張る状態を指して使われることが増えています。あくまで性格上のくせであって、病気ではありません。

Q2|内向型やHSPと、何が違うのですか?

人見知りははじめての場での気の張り、内向型は人と関わると消耗しひとりの時間で充電する気質、HSPはまわりの刺激や人の気持ちを人一倍こまやかに受け取るとされる気質です。重なる場合もありますが、別ものです。なお、HSPは医学の診断名ではなく、気質を言い表すための概念です。

Q3|人見知りと社交不安症は、どう違いますか?

社交不安症は、注目を浴びることを強く恐れ、人混みや乗り物が使えなくなったり、外出そのものを避けたりすることがあります。人見知りには、そこまで激しい恐怖はなく、なじんだ場所ならやりとりでき、新しい人と会うこと自体もできます。暮らしに大きな支障が出ているなら、医療機関にかかってください。

Q4|人見知りは、克服しないといけませんか?

その必要はありません。「治す」というとらえ方は、それを抱えた自分の否定へとつながります。据えるべき目標は「緊張しない自分」ではなく、「緊張したままでも動ける自分」です。相手をよく見ている、軽々しい発言をしないといった強みもあります。

Q5|会話中に緊張しない方法はありますか?

注意を、自分ではなく相手のほうへ差し向けてみてください。自分を見張りながら話すことが、緊張を生む最大のもとだからです。あわせて、質問を3つ仕込んでおく、間が空いても失敗と受け取らない、といった備えも支えになります。気の利いた話をしようと気負わず、相づちを返すだけでも会話は成り立ちます。

Q6|話すのが苦手でも、カウンセリングは受けられますか?

はい、それどころか相性のよい面があります。値踏みされない相手なので、話が止まっても、言葉に詰まってもとがめられません。間が許され、言葉が出るのを待ってもらえます。チャットでの相談であれば、言葉を選ぶ時間も確保できます。

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まとめ

人見知りは、はじめての場や不慣れな場面で気を張りやすい性格上のくせであって、病気ではありません。内向型やHSPと似て見える場合もありますが、いずれも別ものです。

背景には、もって生まれた気質、過去の傷ついた経験、まだ起きていない失敗の先取り、自分への意識の集中、自分への評価の低さ、そして単なる場数の少なさが挙げられます。どれも、あなたの欠点ではありません。

そして、力ずくで克服しようとあせる必要はありません。「治す」というとらえ方は、自分の否定へつながります。注意を相手へ差し向け、気の利いた話を手放し、質問を仕込み、間が空いても失敗としない。最初に正直に打ち明け、帰り道の巻き戻しを切り上げ、小さな場面から慣らしていく。人と会った日は、回復の時間を確保する。据える目標は「緊張しない自分」ではなく、「緊張したままでも動ける自分」です。

とはいえ、外出すること自体が難しくなっているなど、暮らしに支障が出ているときは、無理をせず医療機関に頼ってください。慎重であることが強みになる場面は、きっとあります。

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