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母親が嫌いでも罪悪感を持たなくていい|背景と距離の取り方を解説

「母親のことが、どうしても好きになれない」 「こう思ってしまう自分は、薄情なのだろうか」 「育ててもらった身で、こんな気持ちを持つなんて」

そんな揺れを、一人で抱え込んでいないでしょうか。

母親を嫌だと感じること。そして、そう感じる自分をとがめてしまうこと。この二つが折り重なった苦しさこそ、母親との関係でいちばんこたえる部分かもしれません。

先に、はっきり言い切ります。母親を嫌だと感じるのは、あなたが薄情だからでも、恩を忘れた人だからでもありません。そう感じるには、それだけのわけがあります。

記事では、母親を嫌だと感じるわけ、毒親や過干渉との関わり、嫌う自分をとがめなくていい理由、そして心の間合いの取り方をまとめました。「育ててもらったのだから好きでいなければ」という前提を、そっと脇に置いて読み進めてみてください。

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母親を嫌だと感じるわけ|そこには事情がある

嫌だという気持ちの奥には、たいてい事情がひそんでいます。自分をとがめるためではなく、その事情を知るために読んでみてください。

思いどおりにされる、口出しが多かった

進路、交友、就職、結婚。ことあるごとに口を出され、自分で決める余地がなかった。「あなたのため」の一言とともに、選ぶ自由を取り上げられてきた、という場合があります。

打ち消しや、きょうだいとの引き比べを受けた

「あなたはダメね」「お姉ちゃんはできたのに」。何度も浴びせられた打ち消しの言葉は、深く根を張ります。そのため、母親のそばにいるだけで、あの頃の感覚が立ち上がってくることがあります。

母親の気分をぶつけられた

母親の不機嫌や気分の揺れに、こちらが振り回されてきた。家の空気を保つために、子どものほうが先に気を配る役目を負わされていた、という場合もあります。

母親の理想を背負わされた

母親の思い描く姿を押しつけられ、自分の人生のはずが、母親の望みをかなえるための人生になっていた。その重さが、嫌悪へと変わることがあります。

手をかけてもらえなかった

口出しが多いのとは逆に、放っておかれてきた場合もあります。守ってほしい場面で、守ってもらえなかった。その心細さが、嫌いという輪郭をとることもあります。

嫌だという気持ちは、心の合図です

母親を嫌だと感じるのは、あなたの心が「これまでこたえてきた」と知らせている合図です。わけもなく、人が身近な相手を嫌いになることはありません。その気持ちの内側には、こらえ続けてきた年月が積もっています。

毒親・過干渉との関わり

「母親が嫌い」という思いの奥に、毒親や過干渉といったテーマが横たわっていることがあります。

毒親とは

毒親とは、行きすぎた干渉や支配的なふるまいで、子どもの健やかな育ちをはばんでしまう親を指す言葉です。医学の診断名ではなく、自分の経験に輪郭を与えるための言葉として使われています。子ども時代の影響が今も続いていると感じるなら、毒親の悩みはカウンセリングで楽になる?相談できる内容や、アダルトチルドレン(AC)とは?カウンセリングの効果と相談先も参考になります。

「普通の親」との線引きは難しい

欠けのない親など、どこにもいません。しかられた、意見が食い違った、期待を寄せられた。その程度の経験だけで、ただちに毒親と決まるわけではありません。見分けのひとつの目安は、その関わりが大人になった今も生きづらさとして尾を引いているかどうかです。

ラベルを貼ることが目的ではありません

「母は毒親だったのか」を白黒つけることが、この記事のねらいではありません。肝心なのは、母親を裁くことではなく、あなたがこれから楽に生きられるようになることです。その物差しは、心のどこかに置いておいてください。

「良い母親」に映ることもある

一歩外から見れば、教育に熱心で世話好きで、近所からは「良いお母さん」と評されていることもあります。そのせいで、まわりに打ち明けても伝わらず、「あなたがこらえれば丸くおさまる」と押し返されてしまう。そうしたやり取りが、あなたをますます一人にします。外側から見えないつらさも、まぎれもなく本物です。

嫌う自分をとがめなくていい理由

記事のなかで、もっとも届けたい部分です。

わいてくる気持ちに、良し悪しはありません

「嫌い」という思いは、あなたが望んで作り出しているものではありません。ひとりでにわき上がる気持ちに、正しいも間違いもありません。わいてきた気持ちを、打ち消さなくていいのです。

「育ててもらった」と「今こたえている」は両立する

育ててもらった感謝(ありがたさ)と、今こたえていること。この二つは、まったく別の話です。片方だけが本当というわけではなく、両方をいっぺんに抱えていてかまいません。「ありがたく思うべきだから嫌ってはならない」という筋道で、自分の思いに口を封じなくて大丈夫です。

罪悪感は、あなたに優しさがあるしるし

母親を嫌う自分をとがめてしまうのは、あなたのなかに優しさや良識があるからです。心底冷たい人なら、後ろめたさすら感じません。その罪悪感の大きさは、あなたが逃げずに関係へ向き合ってきたしるしでもあります。

こらえ続けると、心がすり減る

「嫌ってはならない」と気持ちに重しをのせ続けても、その負担が消えるわけではありません。のみ込んだ思いは、体の不調や、別のかたちのしんどさとなって表へにじみ出てきます。自分の気持ちを認めるのは、わがままではなく、心を守るために欠かせない手当てです。

好きにならなくても、いいのです

無理をして母親を好きになろうとしなくてかまいません。嫌いなまま間合いを取る、という選び方もあっていいのです。何より大事なのは、あなたが穏やかに日々を送れることです。

心の間合いの取り方

体の距離を離せなくても、心の間合いを整えることはできます。一度に全部やろうとせず、手をつけやすいものから試してみてください。

「母親の言葉」と「自分の言葉」を切り分ける

頭に浮かぶ打ち消しの言葉が、もとはと言えば誰のものだったのかを確かめてみてください。「これは、母がよく言っていたせりふだ」と気づくだけで、その言葉との間に隙間が生まれます。自分の考えと思い込んでいたものが、実は母親から受け取った言葉だった、と気づく人は少なくありません。

罪悪感がわいても、手をつけずに置いておく

母親から離れようとすると、たいてい後ろめたさが追いかけてきます。とはいえ、罪悪感があることと、あなたの選択が誤っていることは、まるで別ものです。「今、罪悪感が顔を出しているな」と横目で見るだけでよく、行動まで変える必要はありません。

連絡や会う回数を手加減する

「縁を切る(絶縁)か、こらえ続けるか」の二択ではありません。毎日の連絡を週に一度へ減らす、帰省を年に一度にとどめる、長居せず短い時間で腰を上げる。自分が保てる範囲から、少しずつ寄せていってください。

短い返事で軽く受け止める

立ち入った問いかけや打ち消しの言葉に、まっすぐぶつかっていく必要はありません。「そうだね」「考えてみる」「ありがとう」。わかってもらおうと言葉を尽くすほど、こちらがすり減っていきます。

母親を変えようと力みすぎない

きちんと謝ってほしい、自分を認めてほしい、母に変わってほしい。こうした望みはごく自然ですが、かなわないことが多いのも実際のところです。心苦しいのですが、そこへ力を注ぎ続けると、消耗ばかりが手元に残ります。動かせるのは、母親ではなく、自分の間合いの取り方のほうです。

母親のほかに、安心できるつながりを持つ

母親との関わりがこの世のすべてではない、と肌で感じられる居場所を確保してください。友だち、パートナー、信を置ける相手。新しいつながりのなかで、少しずつほぐれていくこともあります。

いったん、望むのをやめてみる

「わかってほしい」という思いが強いほど、届かなかったときの落ち込みも深くなります。望みの高さを下げるのは、投げ出すことではなく、自分を守るための手加減です。母親を含む家族の悩みは、家族・家庭の悩みの相談先の選び方もまとめています。

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こんなサインが出たら医療機関・公的窓口へ

母親との関わりを見つめ直す作業は、思いのほか力を使います。次のようなサインが出ているときは、我慢しないでください。

  • 気持ちの落ち込みが2週間以上続いている
  • 眠れない、または朝起き上がれない日が続く
  • 食欲が落ちる、または過食が止まらない
  • 母親を思い浮かべると、動悸や吐き気が起きる
  • 昔の記憶がだしぬけによみがえり、苦しくなる
  • 「消えてしまいたい」という考えが、ふとよぎる

気の弱さではなく、心が限界に近づいている合図です。心療内科や精神科などの医療機関を頼ることが、回復に向かう第一歩になります。診てもらったからといって、その場ですぐ薬を出されるわけではありません。まずは話を聞いてもらうだけでも大丈夫です。心と体の限界サインは、精神的ストレスが限界を超えるサインと解消法でも詳しく紹介しています。

暴力や深刻な状況があるとき

今なお、体への暴力や、お金の無心、根深い支配が続いているなら、こらえてすむ話ではありません。各自治体の相談窓口や、警察の相談専用電話(#9110)が相談先になります。一人で抱えて判断しようとしなくて大丈夫です。

相談先の使い分け

窓口ひとつで何もかも片づくわけではありません。中身によって使い分けられます。

  • 医療機関:寝つけない・食べられない状態や、気持ちの沈みが2週間以上長引くときは、心療内科や精神科へ
  • 自治体の相談窓口:各自治体の保健センターのほか、『こころの健康相談統一ダイヤル』でも無料の相談を受け付けています
  • 法律の専門家:介護、扶養、相続など法律が絡む論点があるときは、法テラス(日本司法支援センター)なら、収入などの要件しだいで無料の法律相談を使えます

母親のことは、口にしにくいからこそ

母親への思いが重くのしかかりやすいのには、わけがあります。

友人に打ち明ければ「でも、お母さんでしょ」で片づけられてしまう。家族には、なおさら言い出しにくい。「母親が嫌い」という思いは、声に出すこと自体にためらいがまとわりつきます。そうして、行き場を失った気持ちが胸の内に溜まっていきます。

母親との関わりで長くこたえてきた人は、何でも自分のせいにしてしまう癖がついていることがあります。利害のない相手に話しながらほぐしていくと、どこまでが自分の引き受ける分で、どこからはそうでないのかが見分けられてきます。その見分けがつくだけでも、心の重みはずいぶん軽くなります。「母親が嫌いだ」と声に出しても、おどろかれたり責められたりしません。しがらみのない相手だからこそ、気兼ねなく本音を口にできます。自分を否定する気持ちが強いと感じるなら、自分が嫌い・自己肯定感が低いときの原因と克服方法も参考になります。

「カウンセラー」は資格がなくても名乗れますが、公認心理師(心理職で唯一の国家資格)には法律にもとづく守秘義務があり、話した中身が母親や家族に伝わることはありません。(ご本人や周囲の安全に関わる場合など、法令上の例外を除きます)あなたを責めたり急かしたりせず、必要なときは医療などの支援にもつなぐ視点を持っています。

「消えてしまいたい」という考えが頭から離れないときは、迷わず次の窓口を頼ってください。

・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556

・よりそいホットライン:0120-279-338

・厚生労働省「まもろうよ こころ」:https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

母親への気持ちを相談できる|オンラインカウンセリング「Kimochi」

「母親への思いを、口に出せないまま一人で抱えている」 そんなときに頼りやすいのが、オンラインで相談できるKimochiです。

Kimochiでは国家資格を持ったカウンセラーが、悩みの整理まで丁寧に寄り添います。

オンラインカウンセリング「Kimochi」の特徴        

  • ①国家資格を持つカウンセラーのみが在籍

Kimochiには、国家資格『公認心理師』を持つカウンセラーのみが在籍しています。資格や経験を持つ専門家が、気分の重さの背景にある気持ちを丁寧に整理する手伝いをします。

  • ②完全オンラインで匿名・顔出しなしOK

自宅にいながらビデオ・チャットで相談できるため、人目を気にせず、安心して利用できます。

  • ③ライフスタイルに合わせて選べる3つのプラン

月1回30分の利用から、月4回60分でしっかり相談できるプランまで、自分のペースに合った形を選べます。初月割引もあるため、まずは試してみたいという方にもハードルが低くなっています。

  • ④24時間予約可能・ビデオもチャットも対応

仕事や家事の合間でも予約しやすく、声を出して話すのが難しいときはチャットでの相談も可能です。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 母親を嫌だと感じるのは、いけないことですか?

いけないことではありません。母親を嫌だと感じるのは、あなたの心が「これまでこたえてきた」と知らせている合図です。人はわけもなく身近な相手を嫌いにはなりません。その気持ちの内側には、こらえ続けてきた年月が積もっていると考えられます。

Q2. 育ててもらったのに、嫌うのは恩を忘れた人でしょうか?

育ててもらったありがたさと、今こたえていること。この二つは別の話です。片方だけが本当というわけではなく、両方をいっぺんに抱えていてかまいません。「ありがたく思うべきだから嫌ってはならない」という筋道で、自分の思いに口を封じる必要はありません。

Q3. 嫌う自分を、とがめてしまいます。

母親を嫌う自分をとがめてしまうのは、あなたのなかに優しさや良識があるからです。心底冷たい人なら、後ろめたさすら感じません。その罪悪感の大きさは、あなたが逃げずに関係へ向き合ってきたしるしでもあります。とがめる必要はありません。

Q4. 無理にでも、母親を好きになるべきですか?

好きになる必要はありません。嫌いなまま間合いを取る、という選び方もあっていいのです。大切なのは、母親を好きになることではなく、あなたが穏やかに日々を送れることです。

Q5. 母親と、どう間合いを取ればいいですか?

「縁を切る(絶縁)か、こらえるか」の二択ではありません。連絡や会う回数を減らす、話す話題をしぼる、短い返事で軽く受け流す。自分が保てる範囲から、少しずつ寄せていってください。母親を変えようと力みすぎないことも、あわせて意識してみてください。

Q6. 母親のことを、カウンセリングで相談してもいいですか?

大丈夫です。母親への否定的な気持ちは、身近な相手ほど口にしにくいテーマです。「母親が嫌い」と声に出しても、責められることはありません。しがらみのない第三者だからこそ、整理が進むこともあります。

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まとめ

母親を嫌だと感じるのは、あなたが薄情だからでも、恩知らず(恩を忘れた人)だからでもありません。その気持ちの奥には、思いどおりにされてきたこと、行きすぎた干渉、打ち消し、きょうだいとの比較、気分の押しつけといった、こらえ続けてきた年月があります。嫌だという気持ちは、あなたの心が発しているSOSの合図です。

わいてくる気持ちに、良し悪しはありません。育ててもらったありがたさと、今こたえていることは、いっぺんに持てます。母親を嫌う自分をとがめてしまうのは、あなたに優しさや良識があるしるしでもあります。無理に好きになろうとしなくてかまいません。

「母親の言葉」と「自分の言葉」を切り分け、罪悪感がわいても手をつけずに置いておき、連絡や会う回数を手加減する。母親を変えようとするのではなく、自分の間合いの取り方を整えていく。

大切なのは、母親を好きになることではなく、あなたが穏やかに日々を送れることです。ただし、暴力や深刻な支配があるときは、こらえる話ではありません。しかるべき窓口を、迷わず頼ってください。その気持ちを、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

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