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心理カウンセリングを受けるならどんな資格をもったカウンセラーが良い?主な心理職の資格を徹底解説

「最近、なんとなく心が疲れている」「誰かに話を聞いてほしいけれど、身近な人には相談しづらい」そんなふうに感じてカウンセリングに興味を持ったとき、インターネットで検索をすると無数のカウンセラーや相談室が出てきて、戸惑ってしまったことはありませんか?

「公認心理師」「臨床心理士」「産業カウンセラー」「メンタル心理カウンセラー」……。似たような名前の資格がたくさんあり、「結局、誰が一番信頼できるの?」「どの資格を持っている人に相談すれば安心なの?」と悩んでしまうのは当然のことです。

実は、日本において「カウンセラー」と名乗るために必須の資格はありません。極端な話をすれば、今日から誰でも「私はカウンセラーです」と名乗って活動することができてしまいます。だからこそ、相談者である私たち自身が、相手がどのようなトレーニングを受け、どのようなスキルを持っているのかを見極める「目」を持つことが非常に重要になります。

この記事では、カウンセリングを受ける際に知っておきたい「カウンセラーの資格」について、その種類や違い、そして選ぶ際の基準をわかりやすく解説します。

私たちKimochiの運営メンバーの中にも、かつて資格の違いをよく知らずにカウンセラーを選び、納得のいく時間を過ごせなかった経験を持つ者がいます。「ただ話を聞いてくれるだけなら友人と同じだったかも……」と後悔しないためにも、プロフェッショナルを見分ける知識を身につけましょう。安心して心を預けられるパートナー探しの手引きとして、ぜひお役立てください。

カウンセラーの資格ってどんなものがある?

心理職の資格は多岐にわたりますが、大きく分けると「国家資格」と「民間資格」の2種類があります。それぞれの資格がどのような背景を持ち、どのようなスキルを証明するものなのかを整理してみましょう。

カウンセラー資格とは

まず大前提として知っておいていただきたいのは、医師免許のように「この資格がないとカウンセリング業務を行ってはいけない」という法的な規制はないということです。そのため、世の中には大学院で6年以上専門的に学んだカウンセラーもいれば、数時間の通信講座を受けただけのカウンセラーも混在しています。

資格は、そのカウンセラーが「どの程度の教育を受け、どの程度の実務訓練を積んできたか」を客観的に証明する唯一の指標です。心の悩みというデリケートな問題を扱う以上、一定の知識と倫理観を持った有資格者を選ぶことは、自分自身を守るためにも必要不可欠です。

公認心理師(唯一の国家資格)

「公認心理師」は、2017年に施行された公認心理師法に基づく、日本初の心理職の国家資格です。

これまでの心理職の資格はすべて民間資格でしたが、国が認める資格ができたことで、医療・福祉・教育・司法・産業といった幅広い分野での連携が強化されました。取得するためには、大学の心理学部と大学院での専門教育を修了するか、一定期間の実務経験を経て、国家試験に合格する必要があります。

心理学の知識だけでなく、医学的な知識や関係法令、そして他職種と連携するスキルも求められるため、非常に信頼性の高い資格と言えます。現在、多くの医療機関や公的機関では、この公認心理師の資格を持っていることが採用の条件となっています。

臨床心理士

「臨床心理士」は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。民間資格ではありますが、1988年から続く長い歴史と実績があり、公認心理師ができるまでは事実上のトップ資格として認知されてきました。

取得には指定大学院(修士課程・専門職学位課程)の修了が必須であり、その後、資格試験に合格する必要があります。臨床心理学に基づいた知識や技術を用いて、心の問題にアプローチする専門家です。特に「心理査定(心理テストなど)」や「心理面接(カウンセリング)」、「臨床的地域援助」といった専門業務に特化しており、現在でも心理職のプロフェッショナルとして高い信頼を得ています。

産業カウンセラー

「産業カウンセラー」は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。その名の通り、「産業」、つまり働く人や職場環境の支援に特化しています。

メンタルヘルス対策はもちろん、キャリア形成の支援や、職場の人間関係の調整などを得意としています。企業内の相談室や、就労支援の現場で活躍していることが多い資格です。「仕事の悩み」「キャリアの悩み」に焦点を当てたい場合には、非常に頼りになる存在です。

認定心理士

「認定心理士」は、公益社団法人日本心理学会が認定する資格です。これは「心理学の専門家として仕事をするための資格」というよりは、「大学で心理学の基礎的な知識や技術を修得したこと」を証明する資格という意味合いが強いものです。

4年制大学で心理学の単位を所定数取得し、卒業することで申請できます。試験はありません。カウンセリングの実務能力を保証するものではないため、相談相手を選ぶ際には、この資格に加えて臨床経験があるかなどを確認すると良いでしょう。

その他

上記以外にも、「メンタル心理カウンセラー」「チャイルドカウンセラー」「家族療法カウンセラー」など、通信教育や民間のスクールが認定している資格は数多く存在します。これらは数ヶ月程度の短期間で取得できるものも多く、敷居が低いのが特徴です。もちろん、こうした資格を持って誠実に活動しているカウンセラーもいますが、教育カリキュラムの深さや実務訓練の量は、公認心理師や臨床心理士とは大きく異なります。

カウンセラーを選ぶなら公認心理師か臨床心理士がおすすめ

もしあなたが「本格的に悩みを解決したい」「安心して相談できるプロを探したい」と考えているなら、まずは「公認心理師」または「臨床心理士」の資格を持っているカウンセラーを選ぶことを強くおすすめします。その理由を、それぞれの特徴から解説します。

公認心理師がおすすめな理由

公認心理師をおすすめする最大の理由は、「国が認めた知識と技術の証明」である点です。

国家資格であるため、試験の難易度も高く、合格するためには心理学だけでなく、体の病気や薬に関する基礎知識、法律、福祉制度など、多岐にわたる知識が必要です。そのため、「眠れない」「食欲がない」といった身体的な不調を伴う悩みや、医療機関にかかるべきか迷っているような状態のときでも、適切な判断や医療との連携が期待できます。

また、公認心理師法には「秘密保持義務(守秘義務)」が明記されており、違反した場合は資格取り消しなどの罰則があります。法的に守られた安全な環境で相談できることは、利用者にとって大きな安心材料となります。

Kimochi運営メンバーのエピソードですが、過去に体調不良と気分の落ち込みで悩んでいた際、公認心理師の資格を持つカウンセラーに相談しました。そのカウンセラーは、心理的なサポートをしてくれるだけでなく、「その症状は一度内科で甲状腺の数値を診てもらった方がいいかもしれません」と、医学的な視点からの助言もくれました。結果、身体的な治療が必要だったことが判明し、早期回復につながったという経験があります。このように、広い視野でサポートしてくれる点が公認心理師の強みです。

臨床心理士がおすすめな理由

臨床心理士をおすすめする理由は、「心の深層にアプローチする専門性の高さ」です。

臨床心理士の養成カリキュラムは、大学院レベルでの実習や研究が重視されており、心理療法の技法や心理検査のスキルを徹底的に叩き込まれます。「なぜ自分はいつもこうなってしまうのか」という深い自己分析や、箱庭療法や絵画療法といった特定の技法を用いたセラピーを希望する場合、臨床心理士の専門性が力を発揮します。

また、資格取得後も5年ごとの更新が義務付けられており、常に研修を受けて研鑽を積む必要があります。そのため、知識が古くならず、常に質の高い支援を提供しようとする姿勢が担保されています。

カウンセリングはカウンセラー選びが重要?資格以外のカウンセラー選びのポイントは?

資格は「最低限の質の保証」ですが、それだけで「あなたに合う最高のカウンセラー」が決まるわけではありません。カウンセリングの成功を左右するのは、実は資格以上に「相性」や「得意分野のマッチング」であることも多いのです。

カウンセラー選びが重要な理由

カウンセリングは、薬を処方して終わりではありません。あなたとカウンセラーという「人間同士の信頼関係」を土台にして進んでいくものです。どんなに立派な資格を持っていても、話し方が威圧的だったり、価値観を押し付けてきたりする相手では、心を開くことはできません。逆に、無名のカウンセラーであっても、「この人なら分かってくれる」と思える相手であれば、劇的に改善することもあります。

ミスマッチなカウンセラーを選んでしまうと、時間とお金を無駄にするだけでなく、「やっぱり誰も分かってくれないんだ」という絶望感を強めてしまうリスクさえあります。だからこそ、慎重に選ぶ必要があるのです。

カウンセラー選びのポイント1:専門分野・経歴・経験を確認する

お医者さんに「外科」「内科」「眼科」があるように、カウンセラーにも得意分野があります。「子育ての悩み」を相談したいのに、「企業戦士のキャリア支援」を専門としているカウンセラーに行っても、話が噛み合わないかもしれません。

カウンセラーのプロフィールを見て、以下の点を確認しましょう。

  • 経歴:学校現場での経験が長いのか、病院での経験が長いのか、企業での経験があるのか。
  • 得意な相談内容:うつ、不安、人間関係、トラウマ、発達障害、夫婦関係など、自分の悩みに近いキーワードが含まれているか。

例えば、Kimochi運営メンバーが仕事の人間関係で悩んでいた際は、一般企業での勤務経験があるカウンセラーを選びました。社内の力関係やビジネス特有のストレスを説明しなくても理解してもらえたため、スムーズに本題に入ることができ、非常に助けられたといいます。

カウンセラー選びのポイント2:実際の印象を確認する

文字情報だけでなく、その人から感じる「雰囲気」も大切です。カウンセリングルームやオンラインサービスのウェブサイトには、カウンセラーの写真や自己紹介文が掲載されていることが多いです。

  • 写真の表情:優しそうか、理知的か、頼りがいがありそうか。
  • 自己紹介文:文章のトーンが柔らかいか、論理的か。

「なんとなく話しやすそうだな」「この人の文章はスッと入ってくるな」という直感は、意外と当たるものです。オンラインカウンセリングの「Kimochi」では、プロフィール文章だけでなく、動画などで雰囲気がわかる仕組みを取り入れているカウンセラーもいます。声のトーンや話し方のテンポを確認できると、さらにミスマッチを防ぐことができます。

カウンセラー選びのポイント3:治療のアプローチを確認する

心理療法にはさまざまな手法(アプローチ)があります。

  • 来談者中心療法(傾聴):とにかく話をじっくり聞き、共感的に受け止めてほしい人向け。
  • 認知行動療法(CBT):考え方のクセを見直し、具体的な課題に取り組んで改善したい人向け。
  • 精神分析的療法:過去の生い立ちや無意識を探り、根本的な性格変容を目指したい人向け。

「ただ話を聞いてほしいだけなのに、宿題を出されて疲れた(認知行動療法)」「解決策が欲しいのに、ずっと『どう思いますか?』と聞かれるばかりで進まない(来談者中心療法)」といったすれ違いを防ぐために、そのカウンセラーがどのような手法をメインにしているかを確認しておくと良いでしょう。

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カウンセラーが合わなかった場合のデメリットは?

残念ながら、どんなに慎重に選んでも「合わない」ことはあります。相性の悪いカウンセリングを無理に続けることには、いくつかのデメリットがあります。

ストレスや不安感が増す可能性がある

信頼できない相手に自分の内面を話すことは、それ自体が大きなストレスです。「否定された」「話を遮られた」「説教された」と感じると、カウンセリングに行くこと自体が苦痛になり、余計に不安感が増してしまいます。これは「二次受傷(セカンドトラウマ)」とも呼ばれ、避けるべき事態です。

自己評価が下がってしまう

相性が悪いカウンセラーとのセッションがうまくいかないと、「先生の言うことが理解できない自分が悪いんだ」「私はカウンセリングを受けても治らないダメな人間なんだ」と、自分を責めてしまうことがあります。本来は自信を取り戻すための場所で、さらに自己評価を下げてしまうのは本末転倒です。

カウンセリング自体に抵抗感をもってしまう

一度嫌な思いをすると、「カウンセリングなんて意味がない」「カウンセラーなんて信用できない」という思い込みが形成されてしまいます。その結果、本当に助けが必要なときにも、専門家を頼るという選択肢を持てなくなってしまい、孤立を深めてしまう可能性があります。

時間や費用が無駄になってしまう

カウンセリングは安価なものではありません。効果を感じられないまま通い続けることは、経済的にも時間的にも大きな損失です。「せっかく予約したから」「有名な先生だから」と我慢して通い続けるよりも、早めに見切りをつけることも大切です。

カウンセラーが合わないかもと思ったらどうすれば良い?

もし「合わないな」と感じたら、迷わずカウンセラーを変更してください。これは決して「逃げ」でも「あなたのわがまま」でもありません。カウンセリングにおいて、相性の不一致は当然起こりうることです。欧米では「自分に合うセラピストを見つけるまでは何人か試すのが当たり前」という考え方が一般的です。

対面の相談室だと断りづらいかもしれませんが、オンラインカウンセリングであれば、システム上で簡単に予約するカウンセラーを変更できる場合が多いです。サービスを選ぶ際は、「担当変更が容易か」「多くのカウンセラーが在籍しているか」という点もチェックしておくと、もしもの時に安心です。

カウンセラーの資格に関するよくある質問(FAQ)

最後に、カウンセラーの資格や選び方について、よくある質問をまとめました。

カウンセラーの資格ってどんなもの?

大きく分けて「国家資格」と「民間資格」があります。唯一の国家資格は「公認心理師」です。民間資格の中では「臨床心理士」が最も歴史と実績があり、信頼性が高いとされています。その他にも「産業カウンセラー」や「認定心理士」、各種通信講座の資格などがあります。

どんな資格をもったカウンセラーを選べば良い?

安心して質の高いカウンセリングを受けたい場合は、「公認心理師」または「臨床心理士」の資格を持っているカウンセラーを選ぶのが最も確実です。これらは大学院レベルの専門教育と実務訓練を要するため、知識や倫理観の基準が担保されています。

資格以外のカウンセラー選びのポイントは?

「専門性(得意分野)」と「相性」です。自分の悩み(仕事、育児、恋愛など)に関する経験があるか、プロフィールや経歴を確認しましょう。また、自己紹介文や写真から受ける印象も大切にし、「話しやすそう」と感じる直感を信じて選んでみてください。

カウンセラーが合わない場合はどうすれば良い?

無理して通い続ける必要はありません。合わないカウンセラーとのセッションは逆効果になることもあるため、担当者を変更するか、別の相談機関を探しましょう。相性の不一致は誰にでも起こることなので、自分を責める必要はありません。

まとめ

カウンセラー選びは、自分の心を守り、より良い方向へ進むための大切な第一歩です。「公認心理師」や「臨床心理士」といった資格は、そのカウンセラーが専門的なトレーニングを積んできた証であり、安心して相談できる「安全の印」です。

しかし、最終的に一番大切なのは「あなた自身が安心して話せるかどうか」です。資格という土台の上で、経歴や人柄を見ながら、あなたの心にフィットするパートナーを探してみてください。

私たちオンラインカウンセリング「Kimochi」では、利用者の皆様に安心して相談していただけるよう、在籍するカウンセラーを国家資格である「公認心理師」のみに厳選しています。確かな技術と温かい心を持ったプロフェッショナルたちが、あなたの悩みに寄り添います。もし「誰に相談していいかわからない」と迷っているなら、まずはKimochiのカウンセラープロフィールを覗いてみてください。あなたにぴったりの先生が、きっと見つかるはずです。

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