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自己否定をしてしまう人の特徴や原因は?カウンセリングを活用して自己肯定感を取り戻す方法

ふとした瞬間に「自分はなんてダメなんだろう」と落ち込んでしまう。何か失敗をしたわけでもないのに、漠然とした不安や罪悪感に襲われる。あるいは、周囲の人の何気ない一言を「自分が否定された」と受け取ってしまい、深く傷ついてしまう。

そんな「自己否定」の苦しさを抱えながら、日々を過ごしていませんか。

謙虚であることは日本人の美徳とされることもありますが、過度な自己否定は心を蝕み、生きるエネルギーを奪ってしまいます。「性格だから直らない」「自分が弱いだけ」と諦める必要はありません。自己否定は、過去の経験や環境によって作られた「思考のクセ」であることが多く、適切なアプローチで和らげることができるからです。

この記事では、自己否定をしてしまう心理的なメカニズムやその原因、そして自分自身を苦しめる思考のループから抜け出すための方法について詳しく解説します。また、私たちKimochi運営メンバーの実体験もお話しします。

あなたが少しでも自分自身を許し、楽な気持ちで生きられるようになるためのヒントになれば幸いです。

自己否定とは?

「自己否定」という言葉はよく耳にしますが、具体的にはどのような心の状態を指すのでしょうか。

文字通り解釈すれば「自分を否定すること」ですが、心理的には「自分の存在、能力、価値などを無意識のうちに低く評価し、自分自身を受け入れられない状態」を指します。まるで自分の中に厳しい裁判官がいて、自分の行動や考えの一つひとつに対して「有罪」の判決を下し続けているような感覚です。

謙虚さや反省とは異なり、自己否定は建設的な改善につながらず、ただ自分を傷つけるだけの攻撃になってしまうのが特徴です。ここでは、自己否定感が強い人が陥りやすい具体的な状態を見ていきましょう。

上手くいかないことがあると自分を責めてしまう

仕事でミスをした時、誰かとの関係がギクシャクした時、多くの人は落ち込みます。しかし、自己否定が強い人の場合、その原因をすべて「自分の人間性の欠陥」に結びつけてしまいます。

例えば、仕事で単純な入力ミスをしたとします。通常であれば「次は確認フローを見直そう」と行動の改善を考えますが、自己否定に陥っていると「自分は注意散漫でダメな人間だ」「だから誰からも信頼されないんだ」と、人格そのものを攻撃してしまいます。

「自分がいけないんだ」「自分が我慢すればいいんだ」という思考が反射的に出てくるため、トラブルが起きた際に過剰な謝罪をしてしまったり、不当な扱いを受けても反論できずに飲み込んでしまったりすることもあります。

失敗が怖くて行動できない

「自分はダメだ」という前提があるため、「どうせまた失敗するに決まっている」という予期不安が常につきまといます。新しいことに挑戦しようとしても、「失敗して恥をかくのが怖い」「これ以上自分のダメさを確認したくない」という心理が働き、最初の一歩を踏み出すことができません。

この「失敗への恐怖」は、行動の範囲を極端に狭めてしまいます。本当はやってみたい仕事や趣味があっても、リスクを避けることを最優先にしてしまい、結果として「何もできない自分」を再認識し、さらに自己否定が強まるという悪循環に陥ってしまうのです。

自己否定をしてしまうのは病気?うつですか?

自己否定が強いこと自体は病気ではありません。しかし、慢性的な自己否定は強烈なストレス源となります。常に自分自身から攻撃され続けている状態なので、心が休まる暇がありません。

この状態が長く続くと、自己肯定感が極限まで低下し、うつ病や適応障害、不安障害といったメンタルヘルスの不調を引き起こすリスクが高まります。また、「自分には価値がない」という思い込みが強くなりすぎると、希死念慮(死にたいという気持ち)につながることもあります。

「たかが性格の問題」と放置せず、生きづらさを感じているなら、それは心が助けを求めているサインだと捉えることが大切です。

自己否定してしまう人・自己否定感が強い人の特徴とは?

自己否定をしてしまう人には、いくつかの共通した思考パターンや行動の特徴が見られます。これらは生まれ持った性格というよりも、これまでの人生経験の中で身につけてしまった「処世術」や「防衛本能」であることも多いです。

ネガティブ思考

物事を捉える際、無意識にネガティブな側面に注目してしまう傾向があります。コップに水が半分入っている時、「半分も入っている」ではなく「半分しか入っていない」と考える、いわゆる「マイナス思考」です。

将来に対しても悲観的で、「きっと悪いことが起きる」と最悪のシチュエーションばかりを想定してしまいます。これは「傷つくことへの準備」とも言えますが、結果として現在の楽しさや充実感を損なってしまいます。また、他人の言動に対してもネガティブな深読みをしてしまい、「あの人が笑っているのは、私のことを馬鹿にしているからではないか」といった被害的な捉え方をしてしまうこともあります。

自分に自信がない

自分の判断や能力を信じることができません。「自分の考えは間違っているかもしれない」「自分なんかの意見には価値がない」と常に感じています。そのため、何かを決断する際に過度に迷ってしまったり、他人の意見にすぐに流されてしまったりします。

過去に成功体験があっても、「あれはまぐれだ」「運が良かっただけ」と捉え、自分の実力としてカウントしません。一方で、失敗体験はずっと記憶に残り、「やっぱり自分はダメだ」という証拠として積み上げられていきます。このフィルターがかかっている限り、客観的な実績をいくら積んでも自信を持つことが難しくなります。

褒められるのが苦手

自己否定が強い人は、他人からの賞賛や好意を素直に受け取ることができません。「すごいですね」「頑張りましたね」と褒められても、「そんなことありません」「私なんて全然です」と即座に否定してしまいます。

これは単なる謙遜ではなく、心から「自分は褒められるに値しない」と信じているためです。褒め言葉を受け取ることは、自分の低いセルフイメージと矛盾するため、居心地の悪さや、「お世辞を言われているだけだ」「何か裏があるのではないか」という疑念すら抱いてしまうのです。褒めてくれた相手を拒絶するような態度をとってしまい、後でまた「素直になれない自分」を責めることもしばしばです。

人に合わせてしまう

「自分には価値がない」と思っているため、他人の期待に応えることで自分の存在意義を見出そうとします。自分の意見や感情を押し殺し、相手に合わせる「イエスマン」になってしまうことが多いです。

嫌われることを極端に恐れ、断ることが苦手です。無理な頼みごとをされても引き受けてしまい、キャパシティオーバーになって苦しむこともあります。常に「相手がどう思うか」を優先して行動しているため、自分が本当は何を感じ、何をしたいのかが分からなくなってしまう「自分迷子」の状態になりがちです。

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自己否定をしてしまう原因

なぜ、これほどまでに自分を否定してしまうのでしょうか。その原因は一人ひとり異なりますが、多くの場合、幼少期の環境や過去の強烈な体験が影響しています。原因を知ることは、自分を責めるのをやめるための第一歩です。

育ってきた環境の影響

最も根深い原因の一つに、幼少期の家庭環境や親子関係があります。

親から「ダメな子だ」と否定的な言葉を浴びせられて育ったり、兄弟と比較されて劣等感を植え付けられたりした場合、子供は「自分はダメな人間なんだ」という自己認識(セルフイメージ)を持って成長します。

また、条件付きの愛で育てられた場合も影響が大きいです。「テストでいい点を取った時だけ褒められる」「良い子にしている時だけ優しくされる」という環境では、「ありのままの自分には価値がない」「成果を出さない自分は愛されない」という刷り込みがなされます。これが大人になっても「完璧でなければならない」「役に立たなければならない」という強迫観念として残り、自己否定につながります。

挫折や失敗のトラウマ

受験の失敗、就職活動での苦戦、仕事での大きなミス、失恋や離婚など、人生における大きな挫折や失敗がきっかけになることもあります。

特に、全力を尽くしたにもかかわらず結果が出なかった経験は、「自分には能力がない」という無力感を深く刻み込みます。また、学校でのいじめや職場でのハラスメントなど、人格を否定されるような辛い経験(トラウマ)も、自己否定の直接的な原因となります。当時の恐怖や恥ずかしさが、「もう二度とあんな思いをしたくない」という防衛反応を生み、自分を小さく見せることで身を守ろうとするのです。

過度な完璧主義

「0か100か思考(白黒思考)」とも呼ばれますが、物事を「成功か失敗か」「善か悪か」の二極でしか考えられない思考のクセです。

完璧主義の人は理想が高く、100点満点以外はすべて0点と同じだと感じてしまいます。95点取れていても、足りない5点ばかりを見て「自分はできていない」と責めます。現実的に全てのことを完璧にこなすのは不可能であるため、完璧主義でいる限り、常に「できていない自分」と向き合うことになり、エンドレスな自己否定が続いてしまいます。

他人と比較するクセがある

SNSが普及した現代において、他人との比較は避けられないストレス源となっています。SNS上で見る他人のキラキラした生活や成功体験と、自分の現実を比べてしまい、「それに比べて自分は...」と落ち込んでしまうのです。

SNSで見えているのは他人の人生の「切り取られた一部(ハイライト)」に過ぎませんが、それを「日常」と錯覚し、自分の欠点と比較してしまいます。隣の芝生は常に青く見えるものですが、自己否定の強い人は、その青さを「自分が劣っている証拠」として採用してしまうのです。

自己否定ををやめたい時の改善方法・治し方

長年染み付いた自己否定のクセを変えるには、時間がかかります。しかし、日々の小さな習慣を変えることで、少しずつ自分を受け入れられるようになっていきます。焦らず、できることから試してみましょう。

小さな成功体験を積み重ねる

大きな目標を立てるのではなく、確実に達成できる「小さな目標」を設定し、それをクリアすることで自分への信頼を回復させていきます。

例えば、「朝、決まった時間に起きる」「デスク周りを5分だけ片付ける」「元気よく挨拶をする」といった、些細なことで構いません。ポイントは、できた自分を認めることです。「こんな当たり前のこと」と思わず、「今日もちゃんとできた」と心の中で自分にスタンプを押してあげるようなイメージです。この「できた」という感覚の積み重ねが、少しずつ「自分も捨てたもんじゃない」という感覚を育てていきます。

周囲からの褒め言葉を素直に受け取る

褒められた時に否定したくなったら、一度ぐっと飲み込んで、「ありがとうございます」と言葉にしてみましょう。心の中で「そんなことない」と思っていても構いません。まずは言葉として受け取る練習をするのです。

「ありがとうございます」と言うことで、相手の好意を受け止めたことになります。また、「嬉しいです」と感情を付け加えるのも効果的です。これを繰り返すうちに、脳が「自分は褒められることもある存在なんだ」と学習し始め、徐々に抵抗感が薄れていきます。

信頼できる相談先を見つける

一人で悩み続けていると、ネガティブな思考が堂々巡りしてしまい、客観的な視点を持てなくなります。信頼できる友人や家族に、今の気持ちを話してみるのも一つの手です。

「解決策」を求めず、「ただ聞いてほしい」「辛い気持ちを分かってほしい」と伝えて話を聞いてもらうだけで、心の重荷が軽くなることがあります。自分の気持ちを言語化して外に出す(カタルシス効果)ことは、メンタルヘルスの維持において非常に重要です。

とはいえ、「こんな暗い話をしたら相手に迷惑かもしれない」「身近な人だからこそ、弱みを見せたくない」と感じてしまうこともあるでしょう。そうした場合は、利害関係のない第三者である専門家に頼ることを検討してください。

カウンセリングで専門家のサポートを受ける

自己否定の根が深い場合や、日常生活に支障が出ている場合は、プロのカウンセラーによるサポートを受けることが最も近道です。

カウンセリングは、単なる悩み相談ではありません。心理学の知見に基づき、あなたの思考のパターンや感情の動きを分析し、より生きやすくなるための認知(物事の捉え方)の修正を行っていきます。

自己否定に悩む人にはカウンセリングがおすすめ

「自分の性格の問題だから」と諦めず、カウンセリングを利用することで、驚くほど視界が開けることがあります。ここでは、実際にKimochi運営メンバーが体験したエピソードを交えて、カウンセリングの効果についてお伝えします。

カウンセリングとは

カウンセリングとは、専門的な訓練を受けたカウンセラーとの対話を通じて、クライエント(相談者)が抱える問題を解決したり、精神的な健康を回復させたりするプロセスです。カウンセラーはあなたの話を批判や評価することなく、受容的・共感的な態度で聴きます。この「絶対的な安心感」の中で話をすることで、自分自身の深い部分と向き合うことができます。

悩みを受け止めてくれる

自己否定が強い人は、どこかで「こんな自分は受け入れてもらえない」という孤独感を抱えています。カウンセリングという場では、どんなにネガティブな感情や、誰にも言えなかった恥ずかしい失敗談も、全て否定せずに受け止めてもらえます。「こんなことを考えてしまう自分でも、ここにいていいんだ」という安心感は、傷ついた自尊心を回復させる土台となります。

自己否定の原因を整理できる

一人で考えていると、「自分がダメだから」という結論に行き着きがちですが、カウンセラーと一緒に過去を振り返ることで、「なぜそうなったのか」という本当の原因が見えてきます。

「親のあの言葉が呪いになっていたんだ」「あの時の失敗がまだ消化できていなかったんだ」と気づくことで、「自分が悪いわけではなかった」と理解できる瞬間が訪れます。原因と今の自分を切り離して考えることができるようになると、自己否定の感情は自然と和らいでいきます。

思考のクセを整えることができる

ここで、Kimochi運営メンバーの体験談をご紹介します。

そのメンバーは、転職したばかりの職場で、会議のたびに激しい自己否定に襲われていました。議題に対して疑問や意見が浮かんでも、「もしこれが的はずれな質問だったらどうしよう」「こんなことを言って、相手の時間を奪ってしまうのではないか」と考えてしまい、喉まで出かかった言葉を飲み込んでしまうのです。

結果、会議では一言も発せず、終わった後に「また何も言えなかった」「給料泥棒だと思われているに違いない」と激しく落ち込む日々。失敗する可能性ばかりを想像して、体がすくんで動けなくなっていました。

この状況を変えようとカウンセリングを受けた際、カウンセラーとの対話で「思考のクセ」に気づかされました。それは「読心術(マインドリーディング)」という認知の歪みでした。相手が実際にどう思っているか分からないのに、「相手は私を迷惑だと思っているに違いない」と勝手に決めつけていたのです。

カウンセラーからの「実際に誰かに『迷惑だ』と言われたことはありますか?」という問いかけに、ハッとしました。事実はなく、全て自分の想像だったのです。

そこから、「どう思われるか(自分への注目)」ではなく、「今、チームのために何を確認すべきか(目的への注目)」に意識を向けるトレーニングを行いました。思考の焦点が変わったことで、少しずつ発言ができるようになり、行動できる自分を取り戻していったのです。このように、カウンセリングでは客観的な視点を取り入れることで、自分を縛り付けていた思考パターンから解放されるきっかけを掴むことができます。

自己否定を改善するならオンラインカウンセリングがおすすめ

カウンセリングに興味はあるけれど、心療内科やカウンセリングルームに通うのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。そんな方には、自宅から気軽に受けられるオンラインカウンセリングがおすすめです。

オンラインカウンセリングのメリット

  1. 場所を選ばない利便性自宅や自分の部屋など、最もリラックスできる安全な場所で相談ができます。移動時間や交通費もかからず、外出する気力が湧かない時でも利用しやすいのが特徴です。
  2. 顔出しなしでもOKな場合が多い対面で人の目を見て話すのが怖い、泣いている顔を見られたくないという方にとって、ビデオオフや音声のみ、あるいはチャットでの相談ができる点は大きな安心材料です。
  3. 通院よりも費用を抑えやすい対面のカウンセリングに比べて、運営コストが抑えられる分、比較的リーズナブルな料金設定になっているサービスが多くあります。継続して相談しやすい価格帯であることは重要です。

「Kimochi」は国家資格(公認心理師)を持つカウンセラーが寄り添ってくれる

オンラインカウンセリングサービス「Kimochi」では、厳選された「公認心理師」や「臨床心理士」といった心の専門家が多数在籍しています。

自己否定のような深い悩みは、表面的なアドバイスではなく、専門的な知識に基づいたアプローチが必要です。Kimochiのカウンセラーは、あなたのペースに合わせてじっくりと話を聴き、自己否定の根本原因に一緒に向き合います。「こんな些細なことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。あなたの心が少しでも軽くなるよう、プロフェッショナルが全力でサポートします。

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まとめ

自己否定は、あなたが悪い人間だから起きるものではありません。過去の経験や環境の中で身につけてしまった「自分を守るための鎧」のようなものであり、ただ、それが今は重すぎてあなたを苦しめているだけなのです。

「会議で発言するのが怖い」と震えていたKimochi運営メンバーが、思考のクセに気づいて変われたように、あなたも必ず変わることができます。まずは、「自分を責めてしまう自分」を、「今はそういう時期なんだ」と認めてあげることから始めましょう。

一人で抱え込まず、カウンセリングという選択肢を持ってみてください。誰かに話すこと、思考を整理することで、絡まった糸は少しずつ解けていきます。あなたが自分自身を大切に思える日が来ることを、心から応援しています。

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